カゲツキくんは作り出した何かを全力で投下していきました。
二次創作系小説を書き散らかしつつ、個人的に興味深いホビー(TF系多し)について騒ぎ立てるブログだったのですが、最近では自分で何やってるのかよくわかってません。そんなカンジのブログです。
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除夜の鐘なんぞで我ら百合厨の妄想を殺せると思うなッ!!
もう注意書きとか書くの面倒だから、とりあえず百合描写が苦手な人とパチュリーが俺の嫁な人とアリスが俺の嫁な人とパチュアリなぞ認めんな人とパチュリーは受けだろksな人は即ブラウザバックして下さい以上←











 ここは相変わらず、薄暗い。
というかいつにも増して灯りが少ない。
「パチュリー、今日はロウソクの数少ないんじゃないの?」
「火を着けるのめんどうだったもの」
「ものぐさ太郎じゃないんだからそんなこと言わないでよ」
 年越しの宴会にパチュリーが出席していない(普段ならレミリアが強引に引っ張ってくる)からまさかと思って大図書館を訪ねたらこの有り様だった。
彼女の使い魔である小悪魔は宴会で一升瓶を枕代わりにして寝ていたのに、こちらは薄暗くて黴臭い部屋でいつも通りに本を読んでいた。
 いい加減にこのモヤシ魔女の出不精を直したいものだけど、どうすればいいのかしら。
 そんなことを本気で考えていたときだった。
「……あるところに、十歳くらいの女の子がいたの。女の子は自分の二倍くらいの年の男と友だちになった」
いつもの聞き取りづらい早口で喋り出したパチュリーだが、妙な語り出しである。
 昔話か童話の類にしては、無味乾燥な感覚を覚える。
一体何の話なの?
「男は女の子のことが好きだった。ペドフィリアの気があったとよく言われたけれど、愛していた」
 パチュリーは喋りながら立ち上がると、私の方へ近づいてきた。
左手でハードカバーの本を持ちながら立ち上がったパチュリーがどんな表情を浮かべているのかはよくわからなかった。
そんなロウソクの火は明るくないけど、本の表紙の金文字を照らす程度の明るさはあった。
多分、コレは本のタイトル。
――Alice's Adventures in Wonderland(不思議の国でのアリスの冒険)
「男は女の子に即興で作った話を聞かせた。その話は女の子が主人公で、人語を駆使し二本足で歩く白ウサギや手や足の生えたトランプや好き勝手に動き回る小道具たちが住まう世界での冒険を描いたものだった」
「ルイス・キャロルは正確に言えばペドフィリアじゃないわ」
 ただモデルが私と同じ名前、というだけのことなのになんでその話を今するのだろう。
「ペドフィリアというのはそもそも、大人と接することに対して恐怖心なり何なりを抱いているから幼児相手としかコミュニケーションが取れない人が罹りやすい心の病よ。男……いいえ、ルイス・キャロルは純粋無垢を求めて幼子の裸体を写真に写した」
「………」
 ゆったりと動きながら近づいていたパチュリーが私の目の前で動きを止めた。
若干の憂いを帯びたパチュリーの顔がはっきりと見えるくらい距離を詰められていた。
「アリス、可愛いアリス。ねぇ、聞いて頂戴」
 ここまで近づいたのだから、パチュリーが抱きついてくるのは充分予想できた。
そして案の定抱き着いてきた、ただし予想外のことが起きたのだけれど。
「誰かを愛することは罪でも何でもないけど時折苦しみを伴うときがあるの。恋煩いなんて初々しいものじゃないこれはある意味心の病」
「アンタどこに顔うずめてるのよ!?」
 パチュリーは私の胸に顔を押しつけていた……いいえ、うずめていたわ。
そのままの状態でゆっくりそして大きく深呼吸をニ、三回すると、また喋り出した。
……なんだか、らしくない。
「私は白ウサギやトランプの兵隊が出てくる物語を即興で考えて貴女を喜ばせることはできない。そうでなくても貴女の為に私ができることはかなり少ない。出来ることなんて、耳元で大好きとか愛してるとか囁くぐらい」
「そんなことないわよ」
「確かに、あることにはあるわ」
 言うなり、私の襟元のリボンを解いたパチュリー。
顔をあげ、ちろりと赤い舌を覗かせると私の首筋にそれを這わせる。
ぬるりとした感触が走った。
「~~~ッ」
「喜ばせることはできないけど悦ばせることはできるわ」
「なにすんの――
 パチュリーは私の抵抗を許さなかった。
唇を唇で塞いで、貪るように舌を捻じ込んで、勝手に暴れる。
でも別に、突き飛ばしてでも止めようとは思わなかった。
だって、パチュリーの息はそんなに長くない。
放っておけば自爆するに違いない。
「ぷはぁ」
ほら、やっぱり。
「……今日はイヤに積極的ね」
 唇と唇を唾液がいやらしく繋いでいる。
もちろん、これがどっちのものかはわからない。
「……ときどき、恋しくなるのよ」
「何が?」
「アリスが、アリスのことがどうしようもなく、欲しくなるのよ。唇といわず目も耳も鼻も頬も額も首筋も鎖骨も胸もお腹も臍もとにかく頭の先から足の先まで全部、貪りたい」
「ルイス・キャロルと何の関係があるのよ?」
「『アリス』が好きなトコロ。そして――」
 もう一度、私の首筋に舌を這わせるパチュリー。
音を立てながら舐める辺りが、どうにもわざとらしい。
「――特定の『何か』しか愛せないところ。ルイス・キャロルなら女の子、パチュリー・ノーレッジならアリス・マーガトロイドしか愛せない」
「それは偏見よ」
「だから病的なの」
 音が止んだかと思えば、パチュリーはまた私の胸に顔をうずめていた。
物足りない感じを認めたくないから、私はパチュリーの髪を指で梳いて誤魔化すことにした。
「パチュリー」
「何」
「博麗神社に行きましょう」
「嫌」
「せめて初詣くらいには……」
「面倒」
「私一人で行きたくないんだけど」
「行かなければいい」
「一緒に来てよ、パチュリー」
「アリスを独り占めできないから絶対に嫌」
「どこにも行かないわよ」
「……ずっと、こうしていたい」
「ずっとは無理よ」
「じゃあ、ロウソクの火が消えるまで」
「はー。しょうがないわね」
「ありがと」
「はいはい、どういたしまして」

 この後、ロウソクの火が消えたせいで出入り口がわからなくなって結局ずっとパチュリーに抱きつかれたまま元旦を迎えたのはまた別の話。

FIN

あとがき
即興で書いた割にはまともな出来じゃないかな? 
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