カゲツキくんは作り出した何かを全力で投下していきました。
二次創作系小説を書き散らかしつつ、個人的に興味深いホビー(TF系多し)について騒ぎ立てるブログだったのですが、最近では自分で何やってるのかよくわかってません。そんなカンジのブログです。
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ほむらーど・グラス②~それはとっても、苦しいなって
最盛期のころの勢いを取り戻しつつある影月です。

きれいなキュゥべえさん(通称べえさん)もどうしても外道ほむほむの方が出番が多くなってしまうのは御愛嬌ってことで(爆)

内容としてはほむらーど・グラス第一話から続いているので、まずそちらからお読みください。



CAUTION!!
※魔法少女まどか☆マギカ本編に関するネタバレが含まれています
※このループでのほむらさんはマジで人間辞めてます
※このループでのキュゥべぇはきれいなキュゥべえです
※キャラ崩壊が悲惨です

以上の点を御理解いただいた上でお読み頂ければ幸いです。







 時計台の内部かと錯覚してしまうようなデザインの部屋に、赤い髪の少女は居た。
 少女は手を組み、祈りを捧げていた。
――なぁ親父。相棒が右腕吹き飛ばされて帰ってきたんだ。アイツを助けてやりたいんだけど、私にはどうすればいいのかわからないんだ。親父、教えてくれよ。ダチ公の救い方をさ……。



 少女の祈りは、絶対に届かないものであった。



ほむらーど・グラス②~それはとっても、苦しいなって



 魔女戦の直後にマミの不意打ちを受け、予想以上の損害を受けたほむらはどう立ち回るべきか思案していた。
前回の戦闘で間違いなくさやかはほむらに対して『小動物を虐待する人間のクズ』といった印象を抱いたのは充分に予想できる。マミもほむらのことを快く思っていないのは明白である。だが、ほむらにとってその二人はとるに足らない存在だった。どうせ魔法少女になった段階で精神面に難のあるこの二人がロクな死に方をしないのはこれまでのループでイヤというほど学習したのだ。
 ほむらが危惧していたのは、まどかがほむらに対してロクでもない印象を抱いてしまう可能性が出てしまったこと。これでもしも嫌われでもしたら、ほむらはまた永遠の迷路に閉じ込められることになる。
 何よりも恐れているのは、まどかがほむらの警告を無視して魔法少女の契約を結んでしまい、最強最悪の魔女へとその姿を変えてしまうことである。数十万回のループを重ねた結果、もはや宇宙を救済するほどの莫大な感情相転移エネルギーを生み出すどころか具現化しただけで宇宙を破滅させるほどの力を得てしまったのだ。
 まどかさえ生きていれば宇宙の一個や二個くらい滅んでも構わないほむらからすれば些細なことでしかないが、まどかが大好きな世界を彼女自身の手で破壊させるという結末だけは避けたかった。
 そうなると、必然的にマミとキュゥべえをまどかから引き離さなければならなくなる。さやかが魔法少女になったところで、今のほむらなら魔女化する前に葬り去ることだって容易い。
 考えをまとめたほむらは、早速行動を起こすべく下準備を始めた。
「杏子、出掛けるわよ」
「お、どこ行くんだ?」
「横須賀を潰しに」

 数時間後、横須賀が火の海に呑まれていく光景が民法各局により生中継された。



「まさか二人とも、既に目と目でわかり合う間柄ですの?まあ!たった一日でそこまで急接近だなんて。昨日はあの後、一体何が……でもいけませんわお二方、女の子同士で。それは禁断の恋の形ですのよ~!!」
 早朝から仁美がしょうもないことを叫んでどこかへ走り去っていく光景を、遠くから眺めていたほむらはモシンナガン狙撃銃を構えていた。
(横須賀帰りにまどかの姿を一目見ようとしたら何なの、これは?まどかとさやかが目と目でわかりあう間柄?許せない……やはり私直々に殺すべきね、美樹さやかッ)
 しかし、さやかのすぐそばにまどかが居ることに気付いたほむらは、狙撃銃を仕舞って大人しく学校へ向かうことにした。



 昼休み。
 屋上で昼食をとるまどかとさやか、そしてキュゥべえの姿がそこにあった。食事中の話題はもちろん、魔法少女の契約である。
「命を懸けて叶えたい願い、ってなるとなかなか見つからないね」
 昨日の戦闘――腕をもがれながらもマミと戦うほむらを思い出したまどかはそんなことを口にした。
 まどかの言葉に、さやかはこんなリアクションをした。
「理不尽じゃないかな、それって。私たち以上に命を擲ってでも叶えたい願いを持ってる人たちはたくさんいるはずなのに」
「確かにそうだろうね。ただ昨日話した通り、熱力学第二法則的観点から見た宇宙の死を回避するためには、君たちのような少女と契約せざるを得ないんだ。こればっかりはボクでもどうしようもない」
「べえさんも大変だねぇ」
「これまでは詳細を伝えずに契約を行ってきたから、ボクはそれに対するツケを払わなければならないシチュエーションに出くわすことになるだろうね。それはそれは大変なはず」
 そこへ、屋上に闖入者が現れた。艶やかな黒髪を靡かせながら歩み寄ってきたのは、ほむらだった。キュゥべえの姿を認識したほむらは一瞬だけ眉間に皺を寄せて不快感を露わにしたが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻った。
 あからさまに警戒したさやかがまどかの前に立ちふさがった。
「何さ、昨日の続き?」
「流石に学校で銃器は使わない。貴女とは違って分別くらい持ってる」
「ほんっとにムカつく!で、何しにきたのさ?返答次第ではぶっ飛ばす!」
「目的は二つ。一つは実験、もう一つは」
 ほむらは手にしていたサンドイッチを見せた。
「一緒に昼食をとりたいと思って、ここにきた。いいかしら、鹿目まどか?」

 まどかはキュゥべえに攻撃しないことを条件に、ほむらが昼食に同席することを許可した。その隣でさやかが不満そうな表情を見せたが、
「ほむらちゃんだって、一人でご飯食べるの寂しいはずだもん。追い払ったりなんか出来ないよ」
まどかが誰に対しても優しいことを思い出して抗議するのを諦めた。
 さやかはほむらに敵対心剥き出しの視線を向け、キュゥべえはほむらにまた銃撃されるのではないかと怯えているなかで、ほむらは黙々とサンドイッチをかじっていた。この気まずい雰囲気を何とかしようとしたまどかは、積極的にほむらに質問を投げ続けることに。
「ねぇ、ほむらちゃん。ほむらちゃんって何人暮らしなの?」
「二人」
「じゃあ、パパかママと一緒に?」
「居候が一人居るの」
「ルームシェアじゃなくて?」
「居候よ」
「どんな人なの?」
「馬鹿正直で真っ直ぐな、いい年してホームレスであることに目を瞑ればいい人よ」
「へぇー……」
「鹿目まどか、無理して話題を作ろうとしなくても大丈夫。もう食べ終わったから」
「む、無理してないよ!ただ……」
「ただ?」
「ほむらちゃんが悪い魔法少女じゃないって、信じたいんだ」
「それで私を質問攻めしたわけね、私のディテールを知るために」
「ごめんね、ほむらちゃん」
「謝るべきなのは私の方よ、鹿目まどか。昨日は見苦しい姿を見せてしまったわ。ごめんなさい」
「ほむらちゃん、フルネームで呼ばなくて良いよ。まどか、って呼んで」
「わかったわ、まどか」
 ほむらとあっという間に打ち解けてしまったまどかに、さやかは呆れるほか無かった。どうしようもないくらいのお人好しなんだから、と胸の中で呟きつつ。

「そう言えば、ほむらちゃんはお昼ご飯の他に何をしにここに来たの?」
「実験はこれから行うわ。まどか、美樹さやか、貴女たちの協力が要るから、手伝ってほしい」
「何の実験さ」
「キュゥべえが自力で説明できないソウルジェムの秘密についてよ」



 ほむらの言う実験とは、以下のような内容のものであった。
 まず、ほむらは自身のソウルジェムをまどかに預け、その場から離れないよう指示した。続いて、さやかと一緒にまどかから直線距離で100メートルほど離れた位置にまで移動する。たったそれだけであった。
「何よ、実験って言っても大したことないじゃん。本気で私達のことバカにしてんの?」
 さやかがほむらに向かって文句を言うが、ほむらからの返事が聞こえない。苛立ったさやかがほむらに掴みかかるが、ほむらは全く抵抗しなかった。まるで死体のように。
「ねぇ、ちょっと?聞いてるの?転校生さぁ、返事くらいしなよ!?ねぇって!!」
 力の抜けきったほむらの身体を強く揺さぶっても、ほむらは反応しなかった。まさかそんなわけない、とさやかはほむらの手首を掴むが、脈を感じることはできなかった。
 咄嗟にキュゥべえが口を開いた。
「まどか、早くソウルジェムをほむらに返すんだ!」
「あ、う、うん!!わかったよ!」
 まどかは駆け足でほむらの元へ向かい、彼女の手にソウルジェムを握らせた。
 んっ……、と小さく声を漏らしたほむらが青ざめているまどかとさやかに、淡々と事実を告げた。
「……美樹さやか。言い忘れたけど、脈は測ってくれたかしら」
「何なのさ、心臓を止める魔法でも使ったの!?こんな手の込んだドッキリして!」
「ドッキリだったらどんなに気が楽なんでしょうね。巴マミから聞いているでしょうけど、ソウルジェムは魔法を使うのに必要な魔力の源で、さっきまでまどかが持っていた。あれだけソウルジェムから離れてしまっては魔法は使えない」
「嘘なんでしょ!?あれは私達をコケにするためのしょーもないトリックなんでしょ?」
「タネも仕掛けもないわ。ただ単に、キュゥべえとの契約の際に形成されるソウルジェムは契約者の魂を抽出して具現化したものだということ」
「めんどくさいこと言ってないで結論を言いなさいよ!」
「魔法少女になるってことは、文字どおり死ぬってこと。昨日のこと、覚えているでしょう?私の腕が巴マミによって切断された光景を。そして今日、私の腕は元通りになっている。生きている人間では到底できない芸当だっていうこと、わかる?」
「あんた、それって自分はゾンビですって告白してるようなもんじゃん!?どうしてそれを私達に……?」
「既契約者として伝えなければならないと思ったから。契約遂行者のキュゥべえによる説明怠慢が原因でまどかがゾンビに、放置すれば腐ってしまう蛋白質の塊になってしまうのは非常に好ましくない」
 ソウルジェムと身体を隔離するのは初めてなのか、ちゃんと身体が動くかを確かめてから、ほむらはこう言い残して屋上から立ち去った。
「警告はしたわ。私の行動が無駄にならない決断を所望する」



 ほむらの行動が無駄になることは、ほむら自身理解していた。まどかの優しさは差別なく降り注がれるものだということは理解しきっていた。先ほどの実験はただの印象操作でしかなかった。
『人工衛星『音波』ヨリ『旅行者』ヘ。巴マミハ鹿目まどか及ビ美樹さやかヲ戦場へ導ク模様。コレヨリ巴マミ以下三名の位置座標ヲ特定シ送信スル』
「『旅行者』より『音波』へ。了解した。引き続き監視を行って頂戴」
『人工衛星『音波』ヨリ『旅行者』ヘ。位置座標ノ特定完了。座標情報送信。健闘ヲ祈ル』
「『旅行者』より『音波』へ。座標情報の銃身を確認。オーバー」
 携帯電話越しにわけのわからない単語を並べるほむらに、赤い髪の少女が生温い視線を送っている。
「どうした相棒、マミって奴に前頭葉撃ち抜かれたか」
「火薬少女暁美ほむらと揶揄される私が、軍事衛星の一個や二個持っていないとでも?」
「頼むから日本語で喋ってくれ」
「私の所持している軍事兵器群は常識に囚われないのよ」
「あたしの話聞いてないだろ」
「そうね、今晩はカレーが食べたい」
「晩飯の話じゃねぇ」
「よろしく」
「あ、コラ待ちやがれ!……チッ、またワープか。仕方ない、カレー作るか。あいつ確か甘口嫌いだったよな……」

 どういうわけか人工知能を搭載した軍事衛星を所持していたほむらは、その衛星を利用して巴マミ主催の『魔女狩りツアー』の存在を察知した。果てしなくくだらなく非常に都合の悪いそれを叩き潰すべく、ほむらは行動を開始した。
『人工衛星『光波』より『旅行者』へ。報告がございます。たった今鹿目まどかの黒歴史ノートのスキャニングが完了しました。閲覧なさいますか?』
「情報の閲覧を所望する」
『了解しました。携帯端末への情報送信完了。どうぞ、ご覧下さい』
「……相変わらず可愛い絵ね。あ、私が居る。必殺技名まで考えちゃって……。救済の弓、魔弾の舞踏、戦慄の剣舞、紅蓮の槍……今度は私のが……あれ、あった。黒き雨(ブラックレイン)……?松田優作?」
『あの……お楽しみのところ非常に申し上げにくいのですが、巴マミ以下三名の位置座標に変化が……』
「了解。これより魔女への攻撃フェイズに移行する。オーバー」
『ご武運を』



「絶対に私のそばを離れないでね」
「離れても大丈夫よ」
 魔女の潜む結界へと足を踏み入れようとした魔女狩りツアー御一行の前に、ほむらが現れた。直後、結界は崩壊した。
「ほむらちゃん、どうしてここに!?」
「まどかが怪我でもしてしまったらどうしようかといてもたってもいられなくなったの。邪魔をしたなら謝るわ」
「おい転校生!またマミさんの邪魔したな!」
「率先して一般人を危険にさらす正義の味方と一応はその危険から一般人を遠ざける悪の手先、貴女はどちらを信じるのかしら」
「マミさんに決まってんでしょ!!マミさん、やっちゃって下さい!!」
「……この魚頭め」
「そうねぇ、仮想敵を魔女として、貴女に的代わりになってもらおうかしら」
 言うが早いかマスケット銃六丁召喚したマミは、その内の二丁を手にとり銃口をほむらに向けた。
「もちろん拒否権はないわ」
「自惚れにもほどがある、それを自覚しなさい。巴マミ」
 バヨネット(※マスケット銃やライフルなどの銃身に取り付ける剣のこと。銃剣とも)を一対取り出したほむらは、切っ先をマミに向けた。
 緊張が高まり、空気が張りつめる。マミもほむらも互いの動きを注意深く見ていた。いわゆる、先に動いた方が負ける、という状況下に二人は置かれていた。
 両者ともに微動だにしない状態が数分間続いたが、痺れを切らしたほむらが先手を打った。
 バヨネットの切っ先がマミの喉笛をかすめたかと思えば、マスケット銃の放った弾丸がほむらの頬に浅い傷を作った。マミも伊達にベテラン魔法少女ではないのだ。
 それでも怯むことなくバヨネットを振るいマミに斬りかかるほむらだったが、
「貴女、戦い慣れてるようだけれど詰めが甘いわね」
マミが得意とする拘束系の魔法を掛けられたリボンによって束縛されてしまった。
 ほむらはあたかも不意を突かれたかのような表情を見せた。そんなほむらの様子を見たマミは実に満足そうであった。
「もう悪さはしないことね。わかった?」
「巴マミ、貴女はどうしようもないくらい詰めが甘い。私が本当に不意を突かれて捕まってしまったと本気で思っている時点で、貴女の実力はたかが知れている」
「口だけは達者ね」
「腕も立つのよ」
 マミは気が付かなかった。ほむらを縛っていたリボンに赤い染みが出来ていたことに。
 マミは手にしていたマスケット銃と召喚していたマスケット銃を取り替えると、ほむらの眉間に銃口を突きつけた。
「そうとは思えないのだけれど」
「いずれはわかるわ」
 ほむらの言葉に偽りはなかった。マミが引き金を引こうとしたその瞬間、バヨネットの刃が背後からマミの身体を貫いた。
 マミは自分の身に何が起こったのか理解できないまま、口から血を吐き出した。同時にギャラリーになっていたまどか達の顔から血の気が失せた。
「私の言葉の意味がわかった?」
「かはっ……どういうことなの……拘束したはずなのに何で貴女のバヨネットが……!?」
「手も足も出ないと思った?残念、左手だけは出せるのよ」
「っ、あ゛ぁぁあああっ!?」
 バヨネットの刀身が勢いよく引き抜かれると、傷口からおびただしい量の出血が。
 ほむらのトリックの正体は、驚愕には値してもそれほど大それたものではなかった。ただしそれはほむらにとっての話だが。
 拘束を維持できなくなったマミは、やむなく縛り上げていたリボンからほむらを解放した。
「巴マミ。貴女と戦う度に腕を切断するのは非常に辛いのだけれど」
 ほむらは拘束される直前に自分から左前腕を斬り飛ばしていた。リボンによる拘束で止血できるだろうと予測をした上での判断だった。
「貴女も聞いていたんでしょう、ソウルジェムに隠された秘密についての実験を。ソウルジェムが死体同然の魔法少女の身体を動かしているのなら、身体の一部分だけを操ることだって可能なはず。私のソウルジェムは左手の甲にあるから、切り離した左腕だけを動かしてみたわ。ただ、私自身も実践したのはこれが初めて」
 血が抜けたせいか、肩で呼吸しているマミはとても理解できないとでも言いたげな視線をほむらに投げかけた。
「自分の……はーっ、身体を痛めつけてまで、はーっ……貴女は何をしたいの?」
「この身を滅ぼしてでも、ソウルジェムが砕いてでも、叶えたい願いがある。失敗や絶望や孤独に何度打ちのめされようとも、ただ願いの実現のためだけに悠久の時を戦ってきた。私はこれからも戦い続ける。邪魔するなら今度こそ殺す」
 ほむらは回収した左前腕を元通りにしつつマミにそう告げると、
「まどか、また明日」
どこかへ立ち去ってしまった。



 ほむらがまどか達に衝撃を与えて嵐のように去った後、マミは自身の傷を癒してから魔女のくちづけを受けて投身自殺しかけたOLをなだめていた。
「もう、大丈夫。ちょっと、悪い夢を見ていただけですから」
 悪い夢を見せ付けられたのは何もOLだけではなかった。二日続けて腕を切り落としたほむらに戦慄したまどか、容赦なく魔法少女の真実を叩きつけられたさやか、そして自信を撃ち砕かれたマミも、悪夢を見ていたような気分だった。キュゥべぇは耐えられなくなったのか、どこかへ逃げだしていた。
 だが魔女は倒され、命を落としかけた人はこうしてマミに泣きついている。ちゃんと呼吸して、ちゃんと感情を吐き出して、生きている。
「認めたくないんだけど、一件落着かな……。すっごい最悪の気分だけど」
「どうして、ほむらちゃんは自分を傷つけてまでマミさんと戦ったのかな。一緒に戦えば、二人とも傷つかないで魔女を倒せるのに」
「叶えたい願いのため、でしょ?だからって、誰かを殺そうとしてまで願いを叶えようとするアイツの神経が理解できない」
 叶えたい願いとは何なのか。それを考えることはまどかにとって難しすぎた。考えようとすると、自分も他人も傷つけて願いを叶えようとするほむらの姿が脳裏に浮かんでしまい、願いごとをすぐには決められない状態になっていた。それでも、人助けのために奮闘するマミの姿がとても素敵に見えた。こんな自分でも、マミのように誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなって、思ってしまうまどかであった。



 右肩と左肘に包帯を巻いたほむらは、居候が作ったカレーを黙々と食べ進めていた。マミのせいで両腕とも不自然な動きになってしまうことに苛立ちを覚えながらも、程良い辛みと旨みのハーモニーを楽しんでいた。決して顔には出さなかったが。
 このカレーの製作者は、今頃魔女狩りでもしているのだろう。ほむらの自宅には居なかった。
「まどか、貴女は家族と一緒に美味しい食事を楽しむ生活と、寂しくても辛くてもただひたすら戦い続ける生活の、どちらを選ぶの?」
 呟きながら、涙を流すほむら。カレーの味に塩辛さが加わった。



つづく?



~ティロ・あとがき・フィナーレ~

ほむら「暁美ほむらの、なぜなにナデシコのコーナー。いえー」
さやか「懐かしいけど、魔法少女まどか☆マギカはエステバリス関係ないから止めようね」
ほむら「なんで司会進行が貴女なの?マイスイートハニーはどこ?」
さやか「総じて使うネタが古い!!松田優作といいナデシコといいマイスイートハニーといい、アンタいくつなの?」
ほむら「黙れ魚介類」
さやか「そのネタバレは酷い。せめて人魚にして」
ほむら「リトル○ーメイドになりたかったらあのオクタヴィアスマイルを何とかしてからにしなさい。それと私の実年齢は、この『ほむらーど・グラス』世界でのループ回数が二十万回超で、一回のループで一ヶ月と考えると……ざっと二万歳ってところかしら。時間停止中も私の時間は進んでいるわけだから、それを加味すると四万にまで」
さやか「あー、うん。年齢についてはツッコミ入れるの止める」
ほむら「じゃあ最初のお便り。群馬県M滝原市のPNほむらちゃほむほむさん」
さやか「なぜなにナデシコじゃないよねそれ」
ほむら「『なんでほむらちゃんは軍事衛星を持っているんですか?ほむらちゃんってさやかちゃんの言う通り、本当に悪い魔法少女なんですか?』だそうよ」
さやか「アンタへの質問なんだからアンタが答えりゃいいじゃない」
ほむら「一つ目の質問は単純明快。魔法少女の身体は既に死んでいるから、やろうと思えば大気圏外でも活動できるの。だから成層圏を自力で突破して直接軍事衛星を乗っ取ったわ」
さやか「それは死んでいるとかいないとか関係ないよね」
ほむら「二つ目の質問は……そうね、確かに傍目から見れば私は極悪で冷酷非道な魔法少女にしか見えないでしょう」
さやか「お前は一話読み返してこい、今すぐに」
ほむら「でも私の心の中には、まどかがくれた優しさが、思い出が、言葉が、詰まっている。それが私を突き動かしているの。全てはまどかのために。今度はまどかに優しさを、思い出を、あげるために」
さやか「つまり、アンタがウン万年も戦い続けてるのって回り回ってまどかのせいじゃない」
ほむら「美樹さやか……殺してあげる」
さやか「あ、ちょ、デザートイーグル向けないで!やめ、撃たないで!いやああああああ助けて杏子ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

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コメント
コメント
ほむらちゃんがマジで人間やめてますねwwやる事が一々凄まじいww
まさか軍事衛星をそんな手段で手に入れるとは…。死なないのをいい事に、もうやりたい放題ですねww

杏子ちゃんはやはりいいやつだ…。
魔法少女についての情報をほぼ全て知ったまどか達はどんな決断を下すのか…?
2011/07/16 (土) 12:05:40 | URL | クチナシ #-[ 編集 ]
Re:
>>クチナシさん
殺されても死なないとはこのことです(は
軍事衛星はあと二基登場する予定なのでコジマキャノンをご用意ください←

きょうkry……赤い髪の少女は聖女通り越して聖母になりつつありますww
今後の展開をご期待下さいまし。
2011/07/16 (土) 15:44:18 | URL | 影月 #-[ 編集 ]
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