カゲツキくんは作り出した何かを全力で投下していきました。
二次創作系小説を書き散らかしつつ、個人的に興味深いホビー(TF系多し)について騒ぎ立てるブログだったのですが、最近では自分で何やってるのかよくわかってません。そんなカンジのブログです。
アナザー・ほむらーど・グラス
某カメラで980円で叩き売りされていたfigma仮面ライダーオーディンを買いました。 これでfigmaまどかが来たら\TIME VENT/つながりでほむらの代役に……ならないか。

なお、閲覧時にはTime judged allを聴きながらお読みいただけるともしかしたら更に楽しめるかもしれません。






諸注意
※拙作『ほむらーど・グラス⑩~最後の一片まで残さない』において、ほむらはまどかを強引に降ろして単独で特攻しましたが、今回はアナザーストーリーということでほむらがまどかと共に最後までワルプルギスの夜と対峙する、というストーリーになっています。
※いろいろとネタバレが含まれています
※このループでのほむらさんはまどかにくびったけです
※キャラ崩壊が悲惨です




 ワルプルギスの夜と相対すると、まどかが寂しげに言う。
「じゃ、いこっか」
 こくりと頷いたほむらの左手の甲にあるソウルジェムが、強く輝き出した。ほむらは両脚と両肩のスラスターの出力を限界まで一気に引き上げながら叫んだ。
「私の魂、ソウルジェムよ!その輝きを最期の力に変え、そして全てを解き放て!!」
 握り締めた左手に魔力を集中させ、スラスターユニットが悲鳴を上げるほどに急加速したほむら。道連れにしてしまったまどかだけを覆うようにしてバリアを張り、ワルプルギスの夜に特攻した。
「ソウルジェム・エクスプロージョン!!」
 左手を突き出し、最高速度でワルプルギスの夜と衝突したほむら。彼女のソウルジェムと同じ色の光と爆風に飲み込まれながら、まどかは勝利を確信した。
 しかし。
「残念だったわね。我ながらいい作戦だったけれど……このユニットの燃料は、第二波を打ち込むことを許してはくれない」
 ワルプルギスの夜を完全に破壊することは叶わなかった。使い魔の生産や念力による攻撃こそストップしたが、それでもワルプルギスの夜は息をしている。
 まどかは握り拳を作って、こう呟いた。
「こうなったら、契約するしか……」
 それを遮るようにして、まどかの視界に紫色のソウルジェムが飛び込んできた。
「待ちなさいまどか!……これ使って」
「どうして……!?これ、ほむらちゃんのソウルジェムだよ!?」
 卵型のそれは、ところどころひび割れており、いつ砕けてしまったとしてもおかしくはなかった。先ほどの一撃はソウルジェムが壊れても――死んでも構わないという、ほむらの覚悟から放たれたものだったことが窺える。
「大丈夫。ひびが入ってはいるけど……まどかなら使いこなせる。まどかなら、それで願いを叶えられる」
 まどかは思いもよらないところで頑固なところがあるのだが、ほむらはそれに屈しない意志を込めてまどかに言った。その強い意志に折れたまどかは肩をすくめると、差し出されたソウルジェムを受け取った。
「……わかった。ほむらちゃんがそう言うなら。ほむらちゃんが、ほんとにやりたいことなんだよね」
 まどかはこれまでにないくらい強く輝くソウルジェムを手に、力強く叫んだ。
「行くよ、ほむらちゃん………変身!!」
 途端、魔法少女の魔女化時に発生する暴力的なエネルギーを遥かに上回るかもしれないほどのエネルギーを伴った光がまどかから放たれた。その光は曇天を貫き、まばゆい青い空をその向こう側から引きずり出した。
 光が収縮する頃にはまどかの変身は完了していた。以前、ほむらが憑依していたときに見せた、純白の衣に巨大な翼とそして流れる長い桃の髪を持った、杏子に神と錯覚させてしまう姿へと変身していた。その神々しさに、杏子とさやかは唖然とし、マミは魅了されてしまった。
「まどか、頑張って」
 左手の甲にひび割れたソウルジェムを着けたまどかに、ほむらは囁いた。
 何も言わずに力強く頷いたまどかは、得物である弓を召喚した。そして魔力で構成したエネルギーの矢をつがえようとしたその時、ワルプルギスの夜は二度も魔法少女を襲った黒い光線をまどかに向けて放った。
 思わず矢をつがえる手を止めてしまうまどかに、黒い光線が命中してしまうようなことは起こらなかった。隙だらけのまどかの前に立ちふさがったほむらが黒い光線を藤色のバリアで受け止めていたからだ。
「ただの人間でも意外といけるものね」
 自ら進んでまどかの盾になったほむらの微笑は、まどかには見えなかった。
 虚を突かれはしたが、まどかは弓に矢をつがえて狙いを定めることに集中した。弦を力いっぱい引き絞るまどかに、ワルプルギスの夜は全力で抵抗した。使い魔を生産し念力でビルの残骸を浮遊させ、それら全てを一斉にまどかにぶつけようとするが、ほむらはそれを絶対に許さなかった。ソウルジェムをまどかに託した今、ほむらはただの蛋白質で出来た人形でしかなかった。魔法少女でも人間でもないほむらは、それでもまどかのために尽くした。彼女を守る盾として、黒い鎧に縛り上げられながら。
「もう誰も恨まなくていいの。誰も、呪わなくていいんだよ。……これで、全部終わるから!」
 まどかの尋常ならざる魔力消費で自身のソウルジェムは濁り、割れかかっていたことを悟ったほむら。それだけのエネルギーが込められた薄桃色の矢を射るまどかは、その一撃でワルプルギスの夜に引導を渡すことしか考えていなかった。まどかの手から離れた矢は、容赦なくワルプルギスの夜を襲った。
 視力を失っていたほむらでも、まどかの矢に射抜かれたワルプルギスの夜が爆散したことを理解するのは容易かった。



 色とりどりのソウルジェムの破片、布切れ、歯車の断片――単なるゴミとなったワルプルギスの夜を構成していたパーツと共に、まどかの身体は自由落下を始めた。ほむらのソウルジェムにはまどかの変身を保てるほどの力など残っておらず、ワルプルギスの夜が爆散した際に生じた爆風によって吹き飛ばされ、翼も神々しさも失ったまどかはただの中学生に戻っていた。
 自由落下するゴミの中には、黒い金属片も混ざっていた。黒い金属片をばら撒いていたのは、同じく燃料切れで自由落下を始めたほむらであった。ただ、外部装甲を身につけているほむらの方が落下速度が出ていた。
 両肩の外部装甲を切り離すと、なんとかまどかに近寄ってテレパシーを飛ばす。
『起きて、まどか。死ぬわよ』
『いいよ、もう無理だよ。……ほむらちゃんこそ』
 変身解除の反動で気絶していたかと思われていたまどかは、意外にも意識ははっきりとしていた。
『フン、私はいい。……欲しかったモノも手に入ったもの』
『それって私でしょ?遅すぎるって……』
 胴体部の装甲も切り離すほむら、何故か身体から砂が流れ出ていた。
『ええ、そうよ。ただの石ころと蛋白質の塊がまどかのために死ぬところまで来た。……こんな最高に、満足できることある?』
 失明しているはずのほむらはまどかを見つめながら、どこか満足げな笑みを浮かべる。
『……貴女と出会えたことは、私にとって最高の幸運だった。間違いなく』
 ついに全身を覆っていた全ての外部装甲を切り離したほむらに、ワルプルギスの夜の残骸が衝突してしまった。ほむらは抵抗することなく、あっという間にまどかから離れていった。
『ねぇほむらちゃん、どこ行くの!?』
『貴女が掴む腕は、もう私じゃないってこと』
 その姿は次第に小さくなり、これまでのほむらからは想像できないような、はにかんだ笑みを見せながら消え失せた。それに合わせるようにして、ほむらのソウルジェムは二つに割れた。これで、ほむらは完全に死んだ。
「ほむらちゃあああああああああん!!」
 縦に割れた紫のソウルジェムを左手で握り締めながらまどかは叫んだ。
 親友の悲痛な叫びを聞いたさやかは、迷うことなく恋慕の魔女オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフへと変身し、水族館のショーで飛び跳ねるイルカやシャチのようにジャンプした。それでも、まどかを助けるにはまだ距離が足りなかった。唸り声を上げるオクタヴィアは右腕を伸ばすと、まどかに怒鳴った。
「早く掴まれ、まどか!!もう何でも一人で背負い込むのやめて、私らの手を掴んで!!」
 甲冑を身にした人魚が伸ばした手を見て、まどかはふと思った。
――私が欲しかったのは、『誰かの、みんなの役に立てる自分』
――それって、……もう叶っていたんだね。こうしなきゃ気付けなかっただけで
 まどかはその巨大な人魚の手を掴んだ。しっかりとまどかが手を掴んだことを確かめると、オクタヴィアは変身を解いて魔法少女の姿へと戻り、マミに合図した。さやかの合図を受けたマミは拘束用のリボンを一瞬でネットのように編みあげて広げ、まどかを抱きかかえたさやかを無事に回収した。
 まどかの生還を、その場にいた三人の魔法少女は心の底から喜んだ。
「やったねマミさん!」
「美樹さん、成長したわね!」
「おいおい、あたしは蚊帳の外かよ!?」
――でも、ほむらちゃんの腕を掴んだこと、絶対間違いじゃなかった。絶対に
 握り締めていた左手を広げて、その中にあったソウルジェムを見た。割れたそれにはほむらの魂も魔力もこもっていなかった。それでも、これはかつてほむらであったモノなのだ。
 まどかは、ほむらの命をもらって切り開いた青い空を見上げた。



 いつか、もう一度。


















「っていう終わりでもよかったんじゃないかなー?」
 楽屋では、まどかが脚本という名の因果律に対する反逆を行っていた。
 これまでのハードすぎる、というか役者を殺しかねないアクションの連続で完全に沈黙していたほむらに代わって、右手に鳥系幹部怪人のなりきり玩具を装着した杏子が反逆者を鎮圧しようと口を開いた。
「もろにオーズ最終回じゃねーかコレ。つーかどの道ほむら死ぬじゃねーか」
「でも、ほむらちゃんは私のモノに……」
「お前の話しだと、ほむらの死体は地平の彼方にブッ飛ばされるんだが」
「えっ」
「おい、その辺まで考えとけよ」
「え、円環パワーで……」
「それだとほむらが死んだ意味がなくなる」
「……じゃあどうすればいいの?」
「ほむらが魔女化したところを自爆特攻すりゃなんとかなるさ」
「このシリーズのほむらちゃんは、魔女化する兆しもないのにワルプルギスの夜になっちゃうって分かった瞬間に自殺するような子なんだよ?そもそも、自爆は杏子ちゃんの十八番じゃない」
 二人とも押し黙ってしまった。
 むくりと起き上がったほむらが、ガラガラの声で呟いた。
「………悪ふざけの度が過ぎるわよ」



 まどかと杏子はほむらから視線をそらした。
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コメント
コメント
まどかを降ろさないままに特攻していたら、こうなっていたんですな…。最後までまどかの役に立つ事が出来たほむらは、本当に満足だった事でしょうね(´∀`)

ほむらのソウルジェムを使って神まどかに変身、は本編でも一回ありましたね。とんでもない力を発揮しながらも、まどか自身が契約した訳ではないのでほむらの目的は達成されている訳ですな。

本当にまどかが好きだなぁ、ほむらは…(´∀`)
2011/09/04 (日) 07:34:17 | URL | クチナシ #-[ 編集 ]
Re:
>>クチナシさん
しかしこれはまどかの願望なので本当にそうなっていたか、という点に関してはアレでございます。

他人のソウルジェムで神になっちゃうまどかさまじまどかさ(

うちのほむらは超☆一途でございますw
2011/09/04 (日) 17:26:58 | URL | 影月 #-[ 編集 ]
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