カゲツキくんは作り出した何かを全力で投下していきました。
二次創作系小説を書き散らかしつつ、個人的に興味深いホビー(TF系多し)について騒ぎ立てるブログだったのですが、最近では自分で何やってるのかよくわかってません。そんなカンジのブログです。
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友・情・爆・発 前半戦
変態まどかさん三部作もとうとう最終作なのですが……
いささか長すぎる気がするので分割することにしました。





CAUTION!!
キャラ崩壊、設定改変、その他諸々の問題点を抱えています。
あと、まどかがそこはかとなくおかしいです。
加えて、今回はオリジナルの魔女が登場します。



「キミは、暁美ほむらの言葉を信じるのかい?ボクとしては、魔法少女が魔女になる際に生じるエネルギーに関心がないわけじゃない。もし暁美ほむらの話が本当で、このままキミが魔女になるんだとしたら、是非ともそのエネルギーが欲しいね」
 三つ編みにそばかすに眼鏡。一昔以上も前の文学少女のテンプレ、と形容するとしっくりくるでしょうか。
 ペン入れの済んでいないマンガの原稿が散乱した床に横たわる少女は、ひび割れて濁ったソウルジェムを胸に抱き、どこまでも無表情なマスコットキャラ気取りの小動物に返事をしました。
「だって――アタシ、夢を形にする人種だもん。その、暁美ほむらって娘の夢物語も現実に出来るはずだよ。アタシなら」
 少女は目蓋を閉じてその時を待ちました。
 そして間もなく、彼女のソウルジェムは砕け、中からグリーフシードが産声を上げます。

 悲しみと憎しみばかりを繰り返す救いようのない世界に、産まれるはずのないモノが産まれました。
 彼女の名はヴェアトリス。改変の性質を持った、原稿用紙の魔女です。



 友・情・爆・発 前半戦



「今日は転校生を紹介しま……」
「鹿目まどかです!よろしくお願いします!」
 前作および前々作にて、まどかは女子中学生に戻ったとは言いましたが、一度はこの世から一切の痕跡を消して概念化したため完全に元通りの生活に戻れたわけではなかったのです。
 見滝原中に在籍していたこと、これまで築き上げた人間関係、何より鹿目家にはまどかが産まれたという事実がそもそも存在しない以上、これまでと同様の生活を送ることは不可能でした。
 というわけで、ホームレス中学生になりたくないとほむらに泣きつき無理矢理居候し、転校生として見滝原中に転入することになったわけです。
『ほむらちゃん、絶対に独りぼっちになんかさせないから』
 おい普通の女子中学生テレパシー使うな。
「も、もう一人転校生が……」
「もう、あたしのこと忘れちゃったんですか?美樹さやかです、改めてよろしく!」
 どういうわけかさやかまで転校してきました。頭には三角頭巾を着けていますが、身体が半透明だったり足がなかったりしているようなことはありません。一言で言えば蘇ってきたわけです。美樹さやかリターンズ。
 担任の早乙女先生、ちょっと挫けそうになっています。



 ほむらにセクハラと変態行為(例として挙げるなら、ほむらが入ったトイレの個室にトンデモパワー使って侵入)ばかりを繰り返すどうしようもないまどか、それでも親友としてまどかの暴走を止めようとするさやか。
 そんな二人が、ほむらには羨ましく思えました。親友だからこうしてぶつかり合える二人がとても羨ましいと。いつの日にか、胸を張ってまどかの親友だと言えるようなりたい――そうは思っても決して面には出しませんでした。
 慌ただしく放課後を迎えたほむらは、周囲の目を気にすることなく変身して喧嘩するまどかとさやかの後を追って学校を出ます。なんで概念と魔法少女が戦ってるのに止めようとしないんだいほむらちゃん。
「さやかちゃん!なんで邪魔するの!?学校でいつ気付かれるかもしれない状況でほむらちゃんにイタズラしたいことが悪いって、さやかちゃんは言いたいの!?」
「誰かを愛することは罪なんかじゃない!まどか、アンタは越えちゃいけない一線を越えようとしてる!それが罪なんだってば!」
「だったら、私がルールになる!」
 なんだか最終決戦の際に聞きそうな会話を繰り広げている二人を羨ましそうに見ていたほむらでしたが、魔獣と思わしき魔力反応をソウルジェムが感知したことを知ると、それぞれの得物で鍔迫り合いする二人を置いて走り去ってしまいました。



 テレパシーで杏子を呼び出し合流したほむらは、ソウルジェムが感知した魔力が魔獣のものではないのかもしれないと考えていました。
 魔獣のそれにしては強すぎますし、何より群れて被害を及ぼすことが多い魔獣ならば複数個体分の魔力が感知できるはずですが、ほむらが感知したのは一体分。まさかそんなことは、と考えてしまいますが、狩れば関係ないと思考を中断し杏子と共に変身して結界の中へ飛び込んでいきました。

 結界に飛び込んだ二人は目を疑ったことでしょう。
飛び込んだ結界の中には、見慣れた魔獣共ではなく魔女の部下――使い魔が群れをなしていたのですから。
 まどかの願いに沿って改変された世界においては、概念化したまどかの力によって魔法少女が魔女になってしまうようなことは未然に防がれていました。そのため、改変された世界の魔法少女たちは魔女の存在を知らないのです(改変される以前の世界の記憶を保持しているほむらや、昇天したさやかのような魔法少女など、一部の例外を除きますが)。
 当然、使い魔さえ見たことのない杏子は、それらの一群を目の当たりにしてぎょっとしています。魔獣だと思って乗り込んだら、巨大なデッサン人形の右手首がうぞうぞ動き回っているのですから、まあ仕方ないでしょう。
「何なんだこいつらは!?」
「……使い魔よ。結界の最深部に居る魔女の手下で、こいつらを狩ってもグリーフシードは手に入らない。魔力を無駄遣いしたくないなら、無視することをお勧めするわ」
「やけに詳しいな、その使い魔と魔女ってのを狩ったことあるのか?」
「うんざりするほどね」
 まどかのリボンの代わりにカチューシャを着けていたほむらの得物は、これまでの弓ではなく円盤状のバックラー(小型の盾のこと)に変化していました。まどかが地上に戻ってきた以上自分がまどかの代わりとして戦う必要はもうないと、本来の持ち主にリボンを返し、かつての得物を手にしたというわけです。
 ほむらは左前腕に装備したバックラーに腕を突っ込むと、円筒状の弾倉を取りつけた短機関銃を引きずり出しました。そこそこ詳しい人向けに言うなら、ドラムマガジンを取りつけたトンプソンM1機関銃をほむらは引きずり出して手にしたのです。
 トンプソンM1の発射準備を整えると、ほむらと杏子の姿を認めて接近し始めた使い魔たちに向けてフルオート射撃。セーラー服着てたらカ・イ・カ・ンとなるような光景かもしれません。口径の大きい弾丸の雨を受けた使い魔たちは木クズをばら撒きながら粉々になっていきます。
 視界に入った使い魔たちを手当たり次第に撃ち抜き、全滅したのを確認したほむらは人差し指を引き金から離しました。そして銃口から漂う煙をふーっと一吹き。
「お前はギャングか」
 久しぶりに銃火器を手にして舞い上がってるほむらを見て、流石に杏子も呆れていました。



 結界最深部に到達したほむらと杏子を出迎えたのは、散乱したおびただしい数の漫画原稿用紙とそれらをせわしなく整理する使い魔たち。
 内部の壁という壁にカレンダーがずらりと並べて貼り付けられ、赤字で〆切と至るところに書きこまれています。天井は何故かトレス台に。
 原稿用紙の山の中から一枚だけ白紙のそれが独りでに飛び出し、使い魔の握るGペンによって何かのキャラクターとフキダシが描かれていきます。
 一秒足らずで原稿用紙の中心に少女が描き出されました。
 三つ編みにそばかすに眼鏡。一昔以上も前の典型的な文学少女のようです。
「私ニトッテハ再会デスガ、貴女タチカラスレバ初対面デスヨネ。ソウイウワケデ初メマシテ、私ハヴェアトリス。カツテ魔法少女ダッタ者デス」
 フキダシに書きこまれた乱雑な字が片言ながらも発音されていきます。
 この結界の主――原稿用紙の魔女、ヴェアトリスは自己紹介を続けました。
「私ハ、『妄想を現実にしたい』トイウ願イデ契約シマシタ。シカシ、魔法少女ニナリ『イメージを実体化させる』魔法ヲ獲得シタトコロデ私ノ欲望ハ満タサレマセンデシタ。ダカラ、コウシテ魔女ヘト生マレ変ワッタノデス。サテ。貴女タチハ私ノ欲望ヲ満タシテクレマスカ、萌ヤシ尽クシテクレマスカネェ!?」
 自己紹介を終えた途端、ヴェアトリスは一瞬で原稿用紙の身体を折り畳んで紙飛行機に変形して飛び去ってしまいました。
 同時に舌打ちしながら、バックラーからトンプソンM1をもう一挺取り出すほむらと槍を構え直す杏子。
「使い魔を何とかすることから始めるわよ」
「魔力の無駄遣いしたくねぇんだけどなぁ!!」
 杏子が槍を振りかざして使い魔を斬り裂こうとした瞬間、ほむらは時間を止めて二挺の短機関銃から弾丸を吐き出させます。連携という言葉を知らないのか、弾丸の射線上には杏子が。
 まあいいかと時間停止を解除すると、弾丸が杏子の周囲に降り注ぎました。なりふり構わないほむらの攻撃に杏子は怒鳴りながらジャンプして弾丸の雨を避けると、案の定使い魔に命中して粉々に砕いてしまいました。
「ほむらぁ!てめー正気か!?」
「独りぼっちで戦ってきた時期が長すぎて、どうやって共闘すればいいのかわからないの」
「……はぁ」
 握り拳を作って飛んできた使い魔を槍で真っ二つに叩き割る杏子は溜め息を吐きます。じゃあ今の今まで弓矢持って一緒に戦ってきたのは誰なんだと言いたげではありましたが、あえて黙ることに。
 そこへ、紙飛行機になって飛び去ったはずのヴェアトリスが舞い戻ってきました。
「ソンナ、サリータチノロケットパンチガ効カナイダナンテ!」
「アレのどこがロケットパンチなんだよ!?」
「ぼやいてる暇があったらあの紙飛行機を墜としなさい」
 空を飛ぶ紙飛行機に二つの銃口を向けたほむらでしたが、
「フフフ……今マデノ攻撃ハ全テデコイ(囮のこと)ダッタノデスヨ!出デヨ、回リ続ケル愚者ノ象徴、舞台装置ノ魔女『ワルプルギスの夜』!!」
標的の紙飛行機が一枚の原稿用紙に戻り、そしてそこに描かれた魔女の姿が浮かび上がり、原稿用紙から離れて実体化する光景を見て戦慄しました。
 ほむらが切り取られた時間に囚われる原因となった超弩級の魔女・ワルプルギスの夜がサイズダウンしてはいますが、彼女の前に再びその姿を現したのです。
「お前は……ワルプルギスの夜!」
「おいどうした?マミの悪い病気でももらったか?」
「杏子、使い魔は任せたわ。こいつは私の手で狩る!」
 両手のトンプソンM1を手放すと、ほむらはどこからともなく弓を召喚して手にしました。魔力で形成した淡く桃色の光を発する矢を弓に番え、狙いを疑似ワルプルギスの夜に定めます。
「消えなさい、ワルプルギスの夜!」
 放たれた光の矢は見事に疑似ワルプルギスの夜に命中し、燃え上がってボロボロと崩れ落ちていきます。なんということでしょう、実体化した疑似ワルプルギスの夜もまた紙で出来ていたのです。絵に描いた餅を実際に餅にしてしまう荒業を成し遂げるヴェアトリスでも、完全に再現するのは困難だった模様。
 あんまりにもあっさりと疑似ワルプルギスの夜を殲滅してしまったほむらは唖然とした表情を浮かべていましたが、
「ワルなんたらをぶちのめしたんなら、次は魔女の方を仕留めるぞ。ほむら」
杏子の言葉に頷き弓に矢を番えようとしました。
 しかし、突然ほむらの変身が解け、弓とバックラーと魔法少女としての衣装が消えてしまいます。再び変身しようとソウルジェムを構えますが全く変身する気配はありません。
 ほむらは焦りました。何せバックラーに全ての銃火器を収納しているので、変身しなければそれらを使えないのですから。
 そんなほむらを見てふざけているのかと苛立った杏子も、焦り出したほむらの様子を見て何が起きたのかと疑問符を浮かべます。
「大丈夫か、何が起きた!?」
「こっちが聞きたいわ」
「何モ、私ノ魔法ハ絵ヲ現実ニ変換スルコトダケデハナイノデス。貴女タチ魔法少女カラ変身能力ヲ奪ウコトモマタ、私ノ魔法」
「そう」
 冷静さを取り戻したほむらは髪をかきあげると、地面に拳を叩きつけました。そしてひび割れて砕けた地面の中から紫色の斧を引きずり出しました。
「まどかからもらったメダガブリュー……まさかこんなところで使うことになるなんて」
 大型恐竜の意匠が施された斧・メダガブリューは、仮面ライダーオーズに登場する主役ライダーであるオーズの最強フォーム『プトティラコンボ』専用の武器で、なりきり玩具として株式会社バンダイから発売されました。ほむらが手にしているそれも元々はなりきり玩具だったのですが、まどかの魔法によって改造されて立派な武器に。
 魔女の魔法によって丸腰になった(と誤認している)使い魔たちがほむらを襲うべく握り拳に変形して飛来しますが、力任せに振り回されたメダガブリューの斬撃を受けて次々にただのゴミと化していきます。
「……お前のネーミングセンスはとことん酷いな」
 杏子がぼそりと呟きながら、メダガブリューが斬り損ねた使い魔を多節棍状に変形させた槍をうねらせて叩き割ります。
 悪かったわね、と杏子にアイコンタクトを送るほむらはメダガブリューの刃をヴェアトリスに向けるとこう言い放ちました。
「どうやって魔女になれたのかは知らないけど、これで終わりよ」
 メダガブリューを構え直し、ヴェアトリスを斬り裂こうとしたその時です。
 カレンダーで埋め尽くされた結界の壁が濁流によって砕かれました。突如として流れ込んできた濁流はそのまま結界の中にあるものを一切合切飲み込もうと猛威を振るいます。
 ヴェアトリスとその他の原稿用紙と再生産された使い魔たちは為す術もなく流され、杏子は地面に突き刺した槍を掴んで濁流に持ち堪えました。
 ほむらはというと、流れ込んできた濁流にメダガブリューの刃を叩き込んでいました。一見すると無意味なように思えますが、実はそうでもないのです。
「いったぁ~!?」
 メダガブリューに斬られた濁流は瞬く間に一カ所に集まると、人型のシルエットを形作っていきます。そして……。
「何すんのさ、ほむら!せっかくこの愛と正義の魔法少女さやかちゃんが助けに来たのに斬りかかるなんて!」
 藍色と白が眩しい騎士風の衣装を身に纏った魔法少女・さやかへとその姿を変えました。迷惑な登場をした助っ人に冷たい視線を送るほむらは、流されたヴェアトリスがどこにいるのかを気にしながらもさやかに苦言を投げつけます。
「初めて出会ったときから馬鹿だ馬鹿だと内心思い続けてきたけれど、死んでも馬鹿は治らないようね。貴女は戦況を冷静に見れないのかしら?使い魔と魔女をまとめて排除しようと身体をゲル状にして乗り込んできたことは評価してあげるけど、だからといって杏子や私を巻き込むようにして攻撃するのは間違いよ。美樹さやか、貴女は筋金入りの馬鹿ね」
「はぁ!?アンタ、それ本気で言ってるわけ!?」
「それに、私は今変身できない。杏子は変身しているから対応できたからいいけど、私は本当なら丸腰でどうしようも出来なかった。そこまで頭が回らなかった貴女は正真正銘の馬鹿よ」
「うぐ……」
 自分の犯したミスに気付いたさやかはしまった、といった表情を見せますがはっきり言って手遅れです。
 露骨な溜め息を吐くほむらは、これ以上さやかが舞い上がって面倒な事態に発展しないうちにヴェアトリスを狩ってしまおうとメダガブリューをバズーカモードに変形させて構えると、使い魔にドライヤーを握らせて濡れた原稿用紙の身体を乾かさせているヴェアトリスに砲口を向けて砲撃します。そして原稿用紙の山と使い魔の群れが燃えるゴミへと変化していきます。ほむらちゃん容赦しません。
「って何さ、あんだけ私に説教したくせにふつーに戦ってるじゃん!そのオモチャっぽいよくわかんないのでさ!」
「貴女と違って頑丈じゃないの。本当だったら死んじゃってるわ、私。心停止して」
「病弱っ娘アピールするな!もういい……杏子!いっくよー!!」
「おうとも!」
 ほむらの猛爆を受けて確実にダメージを蓄積していくヴェアトリスに対してダメ押しとばかりにさやかは杏子と共に接近戦に持ち込もうとしました。ですが、突如として杏子の変身が解けてしまいました。ヴェアトリスの魔法によるものだと理解した杏子は悔しそうに舌打ちします。杏子はほむらのように武器を持っているわけではないので、この状態では完全に丸腰なのです。
「気を付けろさやか!こいつ、あたしらの変身を邪魔する魔法を使ってきやがる!」
「あ、そこら辺は大丈夫だから」
 そう言ったさやかは両腕を胸の前で交差させ、両腕を腰のあたりまで勢いよく引くと、
「見ててよね、私の変身!」
どす黒いエネルギーを纏わせながら雄叫びを上げ、甲冑を身に着けた巨大な人魚の魔女、オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフへと変身してしまいました。それと同時に、結界の内装が巨大なコンサートホールに変貌します。
 異形の怪物に変身してしまったさやか、もといオクタヴィアを見た杏子は泡を吹いて気絶しました。確かに、ヴェアトリスの持つ変身妨害は魔法少女に対するものであって魔女に対しては効かないものですが、味方に被害を及ぼす行動をわざわざ起こすのも考え物です。倒れた杏子を抱きかかえたほむらが冷たい視線をオクタヴィアに送りますが、彼女の使い魔たちが演奏するアヴェ・マリアに注意が向いているオクタヴィアがそれを気にする様子は見られません。
 モチベーションを上げて、オクタヴィアがいざヴェアトリスと対峙しようとしたそのときでした。
「『もう誰も恨まなくていいの。誰も呪わなくていいんだよ。そんな姿になる前にあなたは私が受け止めてあげるから』って言ってワルプルギスの夜爆殺したことを教えたのになんでわざわざ魔女に変身してるのバカさやかちゃんー!!」
 まどかの叫び声が響き渡ったかと思えば、コンサートホールの天井に風穴が穿たれ、オクタヴィアを薄桃色の光が貫き、問答無用で変身が解除されてしまいました。これで魔法少女が二人ほど魔女以外の原因で戦闘不能となったわけです。
 どんどん悪化していく戦況の最中、天井の風穴から神々しさと白き衣を纏った女神が舞い降りてきました。桃色の長い髪、黄金色の瞳……外観だけはまさしく女神なのですが、オクタヴィアを襲撃したのは紛れもなく彼女であって、実際のところ破壊神と形容した方がいいのではないかと思われます。
 女神のような美しさと破壊神のような理不尽さを兼ね備えた彼女がコンサートホールの床にふわりと着地すると、一瞬にして本来の姿に――鹿目まどかに戻りました。同時にコンサートホールが崩れ、再び結界の内装がカレンダーだらけに。
「ねえさやかちゃん、せっかく魔女になる前に回収してあげたのにどうして魔女に変身したのかな?私のことバカにしてるの?ほむらちゃんならまだしも、さやかちゃんにそう思われるのはちょっと残念なんだけど」
 引き攣った笑みを浮かべるまどか、親友に対して容赦しません。
 やっと身体が乾燥したヴェアトリスは新たなる脅威を目の当たりにして怯えます。同族の魔女や魔法少女ならいざ知らず、ソウルジェムを持たずに圧倒的な魔法を行使する大物が出現した以上は無理もないと言いますか。
 そんなさやか以上に迷惑なサプライズ登場を果たしたまどかに若干引き気味のほむらでしたが、やはりこのカオスな状況に終止符を打つしかないと判断すると、気絶している杏子を地面に寝かせて立ち上がりました。
「まどか、セルメダルを頂戴。ケリを付けるわよ」
「ちょ、ちょっと待ってて……」
 まどかは頬を朱色に染めると、周囲をキョロキョロと見回しながらしゃがみこみました。
 ああ、そういえばそうだったわねとほむらは頭痛に襲われるの実感します。目の前の少女はメダガブリューが大出力で攻撃するのに必要なセルメダルをあろうことか秘所に投入していたのです。で、取り出し口も何故かソコ。自分から入れたくせにどうして今更恥ずかしがるのだろうと一瞬だけほむらは考えてしまいますが、恥じらいがないのもダメだろうという結論に至り、まどかがセルメダルを取り出し渡してくれるのを大人しく待つことにしました。
 隙だらけのまどかとほむらをヴェアトリスは何故か攻撃せず、使い魔にかつての姿を描かせて実体化し、辛うじて残った原稿用紙に自ら何かを描きこんでいます。その表情はとてもいきいきとしていて、それでいて鼻腔からの出血が止まらないご様子。
「はぁ、はぁ……ほむら、ちゃん……私の欲望、いっぱい……出ちゃった」
「まどか。相手は魔女で今の私はただの女子中学生。ふざけている場合じゃないの」
 透明な粘液にまみれているセルメダルを受け取ったほむらは、メダガブリューを一度アックスモードに変形させてからセルメダルを投入します。セルメダルを投入されたメダガブリューから何かを噛み砕く音が発せられ、再びバズーカモードに変形させると今度は噛み砕かれたモノを咀嚼する音が。生々しい武器ですね。
 メダガブリューを腰だめで構え、砲口を実体化したヴェアトリスに向けて引き金を引くと、メダガブリューから歌とメロディーが流れ出します。ぷっとってぃらーのざーうるーす。
「ほむらちゃん、必殺技の名前を!」
「ハイパーほむらバズーカ……!」
 こうして放たれた紫色の光線がヴェアトリスを襲い、爆発を引き起こしました。
 撃破されたヴェアトリスの結界と使い魔たちは消滅し、後には改変される前の世界でのグリーフシードが残されます。
 ただ、これで全てが解決したわけではありませんでした。



 後半へ続く
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コメント
コメント
色々とひどいほむらちゃんとまどかさんwwって言うか主にまどかさんの方wwww

まさかのさやか復活!これで魔法少女は皆揃いましたね(´∀`)
トンプソンとはまた渋いものを…。ギャングかっていう杏子のツッコミはかなり正しいですねw
なりきり玩具を本物にしてしまうまどかさんマジぱねぇ!!ww
そしてさやかの変身を容赦なく解除するまどかさんwww


何故改変されたこの世界で魔女が生まれたのか。ほむら達の事を知ってるような言動をしたのは何故か。それらの答えとは!?
という訳でまた後で後半読ませて頂きます(´∀`)
2011/10/08 (土) 20:53:52 | URL | クチナシ #-[ 編集 ]
Re:
>>クチナシさん
はっきりいって通報されない方がおかしいですw

まあ、魔法少女じゃないのが約一名混ざってますが五人全員揃いましたぜ!
トンプソンとシカゴタイプライター、どちらにしようか迷ってました(
だって親友ですからこれくらいはまだじゃれあいの域なんですよ多分!
2011/10/13 (木) 19:34:33 | URL | 影月 #-[ 編集 ]
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