カゲツキくんは作り出した何かを全力で投下していきました。
二次創作系小説を書き散らかしつつ、個人的に興味深いホビー(TF系多し)について騒ぎ立てるブログだったのですが、最近では自分で何やってるのかよくわかってません。そんなカンジのブログです。
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友・情・爆・発 後半戦
変態まどかさん三部作、堂々の完結!(意味のない煽り



内容としては前半戦から続いてるので、先に前半戦からお読みくださいませ。



CAUTION!!
キャラ崩壊、設定改変、その他諸々の問題点を抱えています。
あと、まどかが手の施しようが無いくらいおかしいです。
加えて、今回はオリジナルの魔女が登場します。





 待ちに待った週末の朝がやってきました。
 学校に拘束されたり邪魔されたりしないで二十四時間ずっとほむらちゃんと一緒に二人で過ごせるよやったねまどか!とまどかが鼻血とヨダレを垂らしながら眩しい笑顔を見せています。何をする気なのかは、まあ言うまでもありませんけど。
 まどかが居候しているほむら宅は四畳半のアパート。そこに布団を無理矢理二枚敷いているので空間的な余裕は皆無。そのためまどかとほむらの距離は物理的にとても近いのです。まどかのセクハラと変態行為が祟って若干心の距離が開きつつありますが。
 気付いてはいるもののわざとその事実を無視してほむらに過剰すぎるスキンシップを繰り返すまどかは早速寝起きを襲おうと掛け布団を剥ぎ取りました。
「おっきろー!……あれ」
 まどかが大好きなほむらの姿はそこにはなく、代わりに幼い黒髪の少女が身体を丸くして眠っていました。


 友・情・爆・発 後半戦



「……つまり、さきのせんとうでほうむったはずのヴェアトリスがいまだにいきていて、わたしはヴェアトリスののろいによってからだがちぢんでしまった、というわけね。グリーフシードがおりがみでできたダミーだったことにはやいだんかいできづくべきだったわ」
「え、あ、うん。ほむらちゃんかわいいね」
 ほむらの説明を聞いては居ますが、身体が幼児退行してしまい舌足らずに喋るほむらを見て思考回路が完全にショートしたまどかには理解できていません。
 ぶかぶかになってしまったパジャマからちらちらと覗く病的な白さの肌が、まどかの理性を崩壊させていることにほむらは気付かないまま説明を続けます。
「おまけにまほうしょうじょへのへんしんもできないし、こんなからだではメダガブリューをまんぞくにつかえないでしょうね」
「大丈夫だって、私ハイパーアルティメット強いんだからウェヒヒヒ」
「ええ、そうでしょうね。このせかいでもまほうしょうじょがまじょになってしまったいま、そのちからにみりょうされたインキュベーターがまどかをまほうしょうじょにしようとうごきだすにちがいない。あなたはまほうしょうじょにならないまま、せかいをつくりかえてしまった。いまのあなたには、けいやくができる。さいあくのみらいを、わたしはもうみたくない」
 そうなのです。まどかはトンデモパワーを持ったただの女子中学生であって、魔法少女ではないのです。魔法少女が魔女にならないように改変されたこの世界において魔女が出現した以上、莫大な力と因果律を持ったまどかを魔女にするべくインキュベーターが契約を持ちかけてくるに違いありません。だってほむらちゃんは改変される前の世界での魔法少女からエネルギーを搾取するシステムを、改変されたこの世界のインキュベーターに説明しているのだから。
 しかしまどかは全く気にしていませんでした。
「ほむらちゃん、やっぱり優しいんだね。嬉しいよ、私のことをいつも心配してくれて。でもね」
 幼児化したせいか元々華奢だった身体が更に華奢になったほむらを押し倒すと、まどかは続けます。
「私は自分の力で願いを叶えられる。欲しいものを全部手に入れられる。何でも思い通りでに出来る。インキュベーターなんかに頼らなくても、全部、全部手に入れられる。そんな私が契約すると思う?」
「あ、あいつはずるがしこいから……!」
「これまでどれだけの時代のどれだけの数の魔法少女の絶望と願いと祈りを見てきたかわかる?それと同じ数だけインキュベーターのやり方がある。私は全部知ってる。ひっかかるわけないよ」
 ほむらの耳元に顔を近付けて囁きます。
「私が契約してでも欲しいのはほむらちゃんだけ。でも、ほむらちゃんは手に入ったから、契約する理由なんてないんだよね」
「ま、まどか……?」
 まどかの纏っていた雰囲気が一変し、ほむらは震えました。どういうわけか、まどかが恐く思えたのです。当のまどかはというと、まるで獲物を見つけた肉食動物のような目でほむらを見つめていました。
 別の意味で危機的状況に置かれてしまったほむらでしたが、突然鳴り響いた携帯電話の着信メロディによって助けられました。
 メロディを耳にして飛び上がって驚いたまどかから離れ、携帯電話の通話ボタンを押すほむら。相手はさやかでした。
『もしもし!?大変なんだよ、ほむら!杏子が、わんこに!』
「わたしなんてちびっこよ」
『……もしかして、まどかがほむらと子作りを……!』
「ちがうわ、ばかさやか」
 ごめんねほむらちゃん悪気はなかったんだよでもほむらちゃんがかわいいからつい押し倒しちゃったけどほんの出来心だったから、と慌てて謝罪するまどかを無視して話は続きます。
『ああもうなんで母親の悪い癖を真似するかなぁ!いい?愛と正義の魔法少女さやかちゃんはバカじゃないの!』
「はなしをききなさい、みきさやか。とりあえず、いまからしていするばしょにきてくれるかしら。そこではなしをまとめましょう。このままだとしゅうしゅうがつかない」
『おお、さっすがほむらの子ども、冷静じゃんか!』
「みきさやか、もとにもどったらかくごしておきなさい」



 さやかをとある喫茶店に呼び出したほむらは、さやかが抱きかかえてきた犬なのか杏子なのかよくわからない生き物をじっと見ていました。
「うわー、ほむらそっくりじゃない。それも怖いくらい」
「さやかちゃん、この子ほむらちゃんだから。残念だけどまだ子作りはしてないんだ」
「あ、てっきりほむらの子どもかと」
「あなたたちはとことんおろかね」
「わんっ!」
 周囲の客から好奇の目で見られていることをひしひしと感じているのはどうやらほむらだけのようで、三角頭巾を着けたさやかと例の女神のような姿のまどかはどこか間の抜けた会話を繰り広げており、ほむら同様身体が縮んでしまった杏子はさやかの腕の中でわんわん吠えています。
 犬のような耳が頭から生え、お尻の辺りから尻尾らしきものが現れている杏子。ああなるほど『杏子が、わんこに!』ってこういうことなのねと納得するほむらでした。
「それで、なんでほむらと杏子がこんなことになったのよ?まどか、ほむら、わかる?」
「可愛いから気にしてなかったよー」
「おそらく、きょうこもわたしとどうようにまじょののろいのせいでいぬっぽくなってしまったのでしょうね。そしてかのじょもまた、まほうしょうじょにへんしんできないはず」
「ぐるるる……」
「こんなに可愛いわんこに戦わせるなんて、そんなひどいことできないって!」
 杏子を抱きしめて頬擦りするさやかはさながら飼い犬に溺愛する親バカのようです。
 呆れかえるほむらでしたがさやかに対抗しようとまどかに抱きしめられてしまいます。
「ほむらちゃんの方が可愛いんだから!あと、わざと当ててます」
「ええ、しってるわ。もしかしてわたしにたいするあてつけかしら、まどか?」
「いーや、杏子の方が断ッ然ッ、可愛い!」
「わう?」
「ほむらちゃんだって!」
「杏子だよ!」
「ほーむーらーちゃーん!」
「きょーこ!」
「ほむらちゃん!」
「杏子!」
「あの、お客様……」
 不毛な争いになりかかっていたところで、一人の店員が声をかけてきました。まどかとさやかはキッと店員を睨みましたが、店員の顔を見て驚きます。
「あ、マミさん」
「もしかして……バイトですか?」
「あら、鹿目さんに美樹さんじゃない」
 マミの突然の登場に疑問符を浮かべるほむら。確か巴マミはアルバイトをしていなかったはずと眉をひそめます。じゃあ何でここに。
 いつもの穏やかな笑みを見せながら、マミはソウルジェムを取り出しました。
「私の見込みが正しければ、暁美さんも美樹さんも佐倉さんも変身できないはずよね?」
「ともえまみ……あなたまさか!?」
「事実は小説よりも奇なり、よ」
 店内にいた客が次々と一枚の原稿用紙へとその姿を変えていきます。同時に、店内の内装がボロボロと崩れていきます。
 変身、と呟いて静かに煌びやかな魔法少女としての姿に変身するや否や、巨大な右手首のデッサン人形を侍らせるマミ。
「ここは私の結界。内装をほんの少しだけ変えてみたの」
「そんな、マミさんまで魔女に!?」
「さやかちゃん、違うと思うよ。多分、このマミさんも偽物だと思う。この喫茶店も、もしかしたらあの戦いの後からずっと、私たちが過ごしてきた見滝原も偽物だったと思うんだ」
「あらあら、バレちゃったら仕方ないわね。でも、この身体は本物よ?」
 一気に喫茶店の内装が崩れ落ちたかと思えば、カレンダーと原稿用紙だらけの空間にその姿を変えてしまいました。
 


 以前撃破されたにもかかわらず生き長らえていた原稿用紙の魔女・ヴェアトリスは、自らの死を偽装し偽物の見滝原を作り上げてほむらたちを騙していたのです。
 そして、マミの身体を操って彼女たちの前に再び立ちふさがったのです。
 自らの結界を構築し五指が蠢く使い魔たちを従え、大量のマスケット銃を召喚して攻撃の準備を整えたマミに向かってまどかが叫びました。
「マミさん、やめて!お願い、思い出して!こんなこと、マミさんだって嫌だったはずだよ!?」
「今の巴マミは巴マミじゃなくて……原稿用紙の魔女・ヴェアトリスなんですよ?わかりますか、物凄くベタな展開でワタクシ自身辟易してますけど巴マミの身体をワタクシが操ってる状況なんです」
「ずるいよ……!私がマミさんを攻撃できないの知っててそんなことするなんて!」
 まどかは何の躊躇いもなく弓を召喚し特大の光の矢を作り出して番えました。狙いをマミに定めている時点で発言内容と行動に矛盾が生じています。
 マミの身体を操るヴェアトリス、召喚してマミの周囲に浮遊させていたマスケット銃のうちの一丁を手にさせると、魔力を注ぎこんで銃身を延長し、まどかが握っている弓を狙撃して破壊してしまいます。
 弓を砕かれ、光の矢が霧散していくの見たまどかは唖然としていました。
「これで貴女も丸腰ですね。助けなくていいんですか、みなさん?」
「うっさい!誰のせいで戦えないんだかわかってて言ってるわけ!?」
 戦況は最悪です。
 ほむらは変身どころか武器を握って振り回すことさえできず、さやかは魔女への変身も封印され、そもそも杏子に至っては自分が変身できたという事実さえ忘れており、唯一変身して戦えるまどかの弓が壊されてしまいました。対するヴェアトリスはマミのマスケット銃と使い魔の群れで守りを完璧にしています。いくらまどかが概念といえども分が悪すぎます。
 マミがウィンクすると、浮遊していた大量のマスケット銃が火打石を叩き、使い魔たちが握り拳を作り、それらが一斉にまどかたちを襲うべく飛来していきます。
 まどかは戦えないほむらたちの前に立って右手をかざし、魔力で形成した薄桃色のバリアを展開してそれらの襲撃を一時的ではありますが防ぎました。
 運動エネルギーを失ってカラコロと転がり落ちていく弾丸と、バリアに拳をめり込ませる使い魔たち。右手を握り締めて魔力をこめると、それをバリアに向かって叩きつけました。
 どういう理屈かわかりませんが、とにかく今の一撃でバリアごと使い魔たちが粉々に砕けてしまいました。
 背中の白い翼を広げ、地面を蹴って加速してマミに襲いかかるまどかは、もう一度右手に魔力をこめてこう叫びます。
「必殺、ゴッドハンドクラッシャー!!」
 魔力のこもった一撃をマミの顔面に容赦なく叩き込むその姿はどう見ても女神じゃないですよまどかさん。形容するのもはばかられるほどに殴られたマミの顔が歪み、そして吹き飛ばされました。重すぎるその一撃によってマミの変身が解けてしまい、そのまま失神するマミ。残念ですけどここでマミさんの出番終わりです。
 操っていたマミを失ったヴェアトリスはひらひらと原稿用紙としての姿を見せました。
「マサカ遊戯王ネタマデ持ッテクルトハ思イマセンデシタヨ。デスガ、ソレシキノコトデワタクシノ執念ヲ打チ砕クコトガ出来ルワケナイジャナイデスカ」
「やってみなきゃわからないよ!ゴッドハンド――」
 まどかが三度拳を振り上げようとしたそのときでした。
 原稿用紙が唐突に穴だらけになってしまい、そのまま燃えるゴミと化したのです。
 それでもしぶといヴェアトリス、新たな原稿用紙を媒介として復活を果たしました。
「ド、ドウシテ……!?暁美ほむら、貴女ハワタクシノ魔法デタダノ幼女ニナッテイタハズナノニ!」
 明らかに狼狽するヴェアトリスは、元の身体を取り戻して魔法少女に変身しアサルトライフルを担いでいたほむらに向かって言いました。
 ほむらは長い髪をかきあげると、こう言い返します。
「魔法少女の優劣は素質と経験と願いや祈りの内容、そして意志の強さで決まる。私がお前の呪いを解けたのは、私の意志がお前の意志より強かったからということよ」
「ソンナノ嘘デス!仮ニソウダトシテモ、ワタクシノ欲望ガ貴女ニ負ケルハズガ、ワタクシノ願イヘノ欲求ガ、魔女ニナッテマデ叶エヨウトシタワタクシノ意志ガ、負ケルハズナイ!!」
「魔法少女の願いや祈り……それがどんなものだろうと、独り善がりでしかない。だからこそ力に振り回されて延々と呪いをばら撒く存在に、かつてはなっていた。私だってそう。まどかのために、とは言ってきたけど、結局は私のための祈り。独りぼっちになりたくないからまどかを助けようとしていた」
 ほむらはバックラーから弓を取り出しながら続けます。
「あのときから、ずっと……まどかはたった一人の友だちだから。例えまどかがどんなに変態でも、私の大切な友だちであることは変わらない。私はそんなまどかを守りたい……この気持ちはいつまでも、絶対に、変わらない。だから戦う」
 それからほむらは手にしていた弓をまどかに投げ渡してこう一言。
「まどか、これは貴女が使うべきよ。貴女が貴女である以上は」
 弓を受け取ったまどかは頬を朱に染めていました。ほむらの一連の言葉をプロポーズの言葉だと勝手に解釈したまどかは、ほむらのかっこよさにもうメロメロです。
 そして敵対しているはずのヴェアトリスは圧倒的に不利な状況になったにもかかわらず、また実体化してまどかとほむらをスペアボディである原稿用紙にスケッチしています。
 弓を受け取ったまどかは改めてヴェアトリスの方に向き直り、名乗り口上を口にしました。
「私はハイパーアルティメットまどか!天の道を往き総てを司ってみんなの笑顔を守るシャフト制作のオリジナルアニメーション魔法少女まどか☆マギカの主人公にしてほむらちゃんを嫁にするただの人間だよ!」
「……公式デノ呼称ハ確カ『アルティメットまどか』ダッタハズデスケド?」
「もう、ハイパーアルティメットまどかのハイパーはほむらちゃんとの愛の度合いを表すものなんだからつっこんじゃ、めっ!」
 顔を上げて首をかしげるヴェアトリスにわけのわからない反論をすると、ほむらから受け取った弓に大量の光の矢を番えるまどか。それらを一度にまとめて放つと、容赦なくヴェアトリスに襲いかかります。
 流石にヴェアトリスも自分の置かれた状況を理解したのか、慌てて使い魔たちを再生産して盾にしますが、莫大なエネルギーを持った光の矢の大群の前には意味を為しません。光の矢に貫かれた使い魔たちは燃えるゴミになるどころか次々と蒸発していきます。
 使い魔が役に立たないと把握するとすぐさま実体化を解除し、一枚の原稿用紙に戻ったヴェアトリスは自らの身体を折りたたんで紙飛行機に変形してその場から逃げ出そうとしました。脱出するためでしょうか、結界の天井部分がいつの間にか崩落しています。
「行くよ、ほむらちゃん!」
「え、わ、私?」
 逃げ出そうとしたヴェアトリスに狙いを定めながら、改めて光の矢を番えたまどかがほむらを指名しました。
「時間を止めて!」
 そういうことかと納得したほむらはバックラーを動作させて時間を停止させます。この状態では大空へ向かって脱出しようとしているヴェアトリスどころかまどかさえも動けなくなってしまいます。ほむらは時間を止めたまままどかに近付いて、そっとまどかの身体に触れます。
「ありがとう、ほむらちゃん。わかってくれたんだね」
「何を言っているのかしら。私たち、最高の友だちじゃない」
「……うん、そうだよね」
 ほんの一瞬だけ残念そうな表情を見せたまどかは顔を振り、空中で留まっているヴェアトリスを見ました。
 弓を引き絞り、紙飛行機の進路上にしっかりと狙いを定めたまどかは力の限り叫んで特大の矢を放ちました。
「ハイパーまどかビームっ!!」
 光の矢が放たれると同時に、止まっていた時間が再び動き出しました。
 なんとか脱出できたと安堵したヴェアトリスでしたが、光の矢に襲われて跡形もなく爆散してしまいました。



 結界の中で数日を過ごしていたまどかたち。ですが、結界の外と中では時間の進行速度が違っていたようで、ほんの数時間しか経過していませんでした。
 多彩な魔法や呪いを駆使し、最期の最期までまどかたちを翻弄してきたヴェアトリス。彼女はどうやって魔女になれたのでしょうか。まどかが概念化した影響で魔法少女が絶対に魔女にならない世界で、消滅することなく呪いを撒き散らして暴れたのでしょうか。
 ほむらはそのことが気がかりでした。もしも今後、同じようなことが起こるのであれば、間違いなくまどかはインキュベーターに狙われてしまいます。魔法少女でもない彼女が莫大な魔力を使う以上、魔女になった際に発生するエネルギー量は測り知れません。
「ねぇ、まどか。どうして魔女が現れたのかしら。貴女の力で魔女はこの世界から完全に消え去ったはずじゃ」
「んー、多分ね。ほむらちゃんが寂しがってるの見てて思わず抱きしめたくなっちゃって、そのとき思わず魔法少女を救済する概念だけ切り離したの。その切り離した一瞬の隙に、魔女化したんじゃないかな?さやかちゃんの魔女化は魔法少女への変身の延長だと勝手に思い込んで自分でしてるみたいだから、無視することにしたの」
「つまり、美樹さやかのように自らの意思で変身できる者以外が魔女になることはもうない、ということね?」
「うん、そうだよ」
 変身を解いたまどかはさりげなくほむらのお尻を撫で回しながら答えました。笑顔が輝いています。
 遠慮なく毒を吐く親友を見てわなわなと震えるさやかは、未だに耳と尻尾が消えて元の姿に戻った杏子を抱っこしています。居心地が悪そうな顔をしている杏子ですが、まさか胸が当たってるがもしかしてわざとか?と聞けるだけの度胸がないので大人しく抱っこされています。
 そんな四人をほんの少しだけ離れたところから見つめている女子中学生が一人居ます。まどかのゴッドハンドクラッシャーを受けて顔が腫れたマミでした。
「なんだかんだで出番がもらえたわ、やったねマミちゃん」
「ソンナコトデ喜ンデイイノデスカ?貴女ハブラレテマスヨ」
「いいのよ……若い子同士が乳繰り合ってるところを遠くから見守るのがお姉さんポジションキャラの宿命だって、知ってるわ……」
「自分デ言ッテ辛クナインデス?」
「独りぼっちは寂しいのよ……」
 マミはさきほど爆散したはずの魔女と、ヴェアトリスに愚痴をこぼしていました。ヴェアトリスは何事もなかったかのように実体化してまどかたちを勝手にモデルにしてデッサンしています。
「トコロデ」
「何かしら?」
「ワタクシタチ、コンナ変態ニ負ケタノデスカネ」
 おもむろにスケッチブックを取り出したヴェアトリス。彼女はページをめくって、それをマミに見せました。
 スケッチブックには、半脱ぎのほむらを押し倒すまどかが描かれていました。その次のページには恥ずかしそうに胸元を隠しながらまどかをバックラーで殴るほむらが。
 マミは溜め息を吐いて返事をしました。
「違うわね、間違っているわよ。むしろこんな変態に勝たなくてよかったと思うの」
「ソウデスカネ」
「まどかの、変態ー!!」
「ほむらちゃんの愛が痛いよー!」
 どんな変態行為を働いたのか知りませんが、またしてもまどかが何かをやらかしたらしく、メダガブリュー(注:仮面ライダーオーズ最終フォームのプトティラコンボの専用武器。この場合はなりきり玩具を改造したもの)を握ったほむらに吹っ飛ばされていました。
 宙を舞ったまどかの身体が地面に叩きつけられる様子をじっと見ていたヴェアトリスがこう呟きました。
「負ケテヨカッタミタイデスネ」
 うぇひひひ、とにやつきながら鼻血を垂らすまどかを一瞥したヴェアトリス、一枚の原稿用紙に姿を戻して身体を折りたたみ空の彼方へと飛び立ってしまいました。

 今日もまた、ほむらがまどかから貞操を守る日々は続きます。



 変態まどかさん三部作~おわり



~あとがき~

 なんで公式がアルティメットになっちゃったんでしょうかね女神まどか。
 これじゃあみんなの笑顔を守る凄まじき戦士じゃないですかまどか。確かに凄まじかったけど。
 個人的にはハイパーアルティメットの方が好きです。クウガアルティメットとカブトハイパーみたいで。
 
 どうでもいいですが、これにて変態まどかさん三部作完結となりました!
 お読み下さりありがとうございました!



~オマケ~

今回登場したオリジナル魔女の設定を晒します。



魔女
P.N.(ペンネーム)ヴェアトリス
原稿用紙の魔女。その性質は改変。妄想を愛でるばかり、現実と虚構の区別が出来なくなった。妄想を打ち砕かれたその時のみが、彼女が死を迎える時である。

使い魔
P.N.(ペンネーム)サリー
原稿用紙の魔女の手下その役割は捕捉。アシスタントとしてひたすら手だけを動かす。

詳細
ヴェアトリスは白紙の漫画用原稿用紙の姿をした魔女。折り紙のように折って変形したり白紙部分に何かを描き込むことで攻撃能力を得る。
能力は『結界内に侵入した人間の設定を書き変える』という非常に厄介でメタな能力である。
現実には絶対に起こらない現象を発生させ、この能力の対象になった魔法少女の変身能力および魔法の使用を封印してしまうのだ(一般人にも影響は発生する)。
加えて、ヴェアトリスは高い知能を持っているため、能力を使わなくとも魔法少女を追い詰めることなど実に容易い。
ハイパーアルティメットまどかによる怒りの一撃を受けても死なず、折り紙で出来たグリーフシードを使って死を偽装する程度にはしぶとい。
のだが、夢をブチ壊されるような一言で崩壊してしまったり、馬に蹴られて瀕死になってしまったりする間抜けさもある。
余談だが、ヴェアトリスは高い会話能力も持ち合わせており、おのれの妄想を理解してもらおうと凄まじい早口で喋る。

使い魔のサリーは、巨大なデッサン用の右手首の人形の姿をしており、Gペンを握ってヴェアトリスへの描き込みを行ったり侵入者を捕獲したりする。
が、所詮は木製。簡単に破壊される。


魔法少女時代
そんなヴェアトリスの正体は、漫画家として成功を収めていた少女である。
人気の漫画家だったが精神疾患を患っており、無類の百合好きだったこともあってか妄想通りにならない現実に苛立っていた。
『妄想を現実にしたい』という願いでキュゥべえと契約したが、それでも物足りなかったらしく自ら望んで魔女化した。
そのため、魔女化した彼女の能力は魔法少女時代の魔法を発展させたものとなった。
皮肉なことに魔法少女時代より現在の方が知性的である。

使い魔であるサリーのモデルは、魔法少女時代に愛用していた右手首のデッサン人形そのものである。ちなみにコーヒーをぶちまけた三代目。初代と二代はロケットパンチと称して誤って破壊してしまったらしい。
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コメント
コメント
まずは執筆お疲れ様でした!m(__)m

小さくなったほむらはこれまで以上にまどかさんから貞操を守るのが大変そうですねwまぁ、普段から充分大変そうですけれどww
杏子が元に戻った後でも抱きしめているさやかと困惑する杏子という光景は是非見たい(*´∀`)
マミさん、ぶたれたりはぶられたりで結構可哀相な立場wwwまぁ、お姉さんの宿命という事で…。

魔女が生まれたのは、一瞬だけシステムに隙が生じたからでしたか。まさかそんな隙を付けるとは、運が良いですな…。
直接的な攻撃手段がほぼ右手首によるものに限られている分、それ以外の部分が厄介ですね。特に、能力の使い方に関わる知能が高いというのは厄介なはず…。
しかし意思疎通は出来る上に割りとノリも理解しているようなので、親しみ易くはありそうですねヴェアトリス(´∀`)

しかしまぁまどかさんの残念さよ…ww
残念ながらほむらちゃんの中では友達止まりでしたが、これからも貞操を狙う日々は続くのですねwww
2011/10/11 (火) 19:11:30 | URL | クチナシ #-[ 編集 ]
Re:
>>クチナシさん
ありがとうございます!

大変のさらに上の領域に到達してそうですけどね!w
杏さやまどほむを腫らした顔をおさえながら見守るマミさんまじお姉さん

魔女なのに悲壮感の欠片もないカンジを猛プッシュしてみたのですww

まどか「ほむらちゃんを嫁にするその日まで、私は諦めないから」
ほむら「どういうことなの(しろめ」
2011/10/13 (木) 19:49:22 | URL | 影月 #-[ 編集 ]
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